「カメ止め」の愛称で2018年を代表する映画となりましたね。
予算300万円という低予算映画で2館から公開スタート、無名の俳優さんばかりにも関わらず、連日満員御礼でその面白さが口コミであっという間に広がり、2018年邦画の興行収入ランキング7位(30億円越え)の大ヒットとなった作品です。
ネタバレ厳禁!で感想をうまく伝えられず、「とにかく観て!」とヤキモキした方も多いと思います。
ここでは「カメラを止めるな!」の感想は面白いのかを考察していきます。
ネタバレしていますのでご注意頂き、最後まで楽しんでご覧下さい。
「カメラを止めるな!」はこんな映画
概略
「カメラを止めるな!」はENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品です。
廃墟でゾンビ映画を撮影していた自主映画のキャスト、スタッフが次々にゾンビに襲われる、37分ワンカットのノンストップゾンビ映画!
と言われればジャンルもの映画のように聞こえますが、決してゾンビ映画ではありません。
緻密に練られた脚本で何重にも仕掛けがある映画愛、親子愛に満ちた大変な娯楽作品なのです。
オーディション、ワークショップで選ばれた12人は正直、無名の俳優さんばかりです。上田慎一郎監督はキャストの個性を出すべく、あてがきで脚本を書きました。
これがまたうまい具合に働いていて無名だからこそ何の先入観や邪念なく物語に没頭できます。
主要キャスト
濱津隆之(日暮隆之役) 映画監督
「早い、安い、質はそこそこ」が売りの映画監督。全編ワンカットでしかも生放送という恐ろしい企画の監督を任されます。
わがままを言う俳優、無茶ぶりするスポンサーたちの中で右往左往する姿は観ていて痛たまれないですが、それでも何とか成立させようとするのはさすが監督。思わず本音が出る後半は爽快です。
真魚(日暮真央役) 日暮監督の娘で大学生
「カメ止め」真魚がワタナベエンターテインメントに所属、「岩井俊二作品に出たい」 #カメ止め #カメラを止めるな #真魚 https://t.co/YaOIa8U0H2 pic.twitter.com/FjpjkYwQIl
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) 2018年9月13日
世の中のしがらみに揉まれ妥協する父親とは対極のあくまで映画に真っすぐな監督志望の娘。
ひょんなことで参加することになった撮影現場で意外な力を発揮します。
しゅはまはるみ(日暮晴美役) 日暮監督の妻で元女優
【キャストプロフィール】しゅはまはるみ様 ’74年東京生まれ。’94年にドラマデビュー。劇団東京乾電池に所属し、20周年記念「しとやかな獣」(1996)に出演。CM「ナオミに変身」が有名。舞台「ペストと降霊術」’18年8月上演。本人曰く、カメ止めヒット現在もデパ地下で働いているという。(@shuhamah ) pic.twitter.com/tftW04f7VR
— 【感染中】カメラを止めるなbot (@came_tome_bot) 2018年8月23日
監督の妻で元女優。監督の仕事を陰で応援していると言えば聞こえはいいですが、根っからの女優さんです。
アクシデントで急遽代役で出演することになるものの、もう誰も止められないその暴走っぷりが凄まじいです。
秋山ゆずき(松本逢花役) 主演女優役アイドル
引用:https://www.instagram.com/p/BtsoMWHnyF9/?utm_source=ig_web_copy_link
ゾンビ映画の主役に抜擢されたアイドル。
そこそこやっておけばいいだろうが見え見えで、涙は目薬、血は浴びたくないとあれこれ注文をつけます。そんな彼女もいつしか必死にならざるを得なくなるところが素晴らしいです。
長屋和彰(神谷和明役) ネクストブレイクの注目イケメン俳優
カメ止めはあの監督に反抗ばっかしてる男の子を演じてる長屋和彰さんもっと評価されるべきだと思うんですよ
映画の中ではほぼゾンビメイクだけど素顔イケメンだし31歳という事実にめちゃくちゃ驚いた
ドラマや映画のプロデューサーさんもっと彼を出してください!#カメラを止めるな@NAGAYAdes pic.twitter.com/nlAFLaIP8R— 🍞さやか🍞 (@sayaka_HANDSOME) 2019年3月8日
ネクストブレイク間違いなしのイケメン俳優。ここでも監督に色々言ってきて監督を困らせます。
映画「カメラを止めるな!」は面白い?いろんな感想評価を考察!
それではどのような感想があるのでしょうか。感想評価を考察していきます。
ストーリー&あらすじの感想評価
カメ止めを先日地上波で観直して、やっぱ面白い映画だと思った
近年の邦画じゃピカイチ😊
スピンオフも観てみたい生きて1/4くらいは無駄な事かもだけど、無駄なように思える1/4がカメ止めみたいに光る事だってあるのかも✌️
意味ある3/4がそこを光らせる✨ってイミフツイ✨#カメ止め#イミフ学園 pic.twitter.com/g2GL2JDwJC
— 中坊 (@FavokinKING) 2019年3月13日
そう考えると本来は新人監督×無名俳優×ゾンビモノのインディーズ映画という、一般層に対しての引きが全くない要素ばかりだったカメ止めがそこを食い破ったのマジで奇跡だよな〜
作品自体が驚くほど「面白い」に特化してたのがデカいんだけど— BONO (@alternative_Q) 2019年5月26日
「カメラを止めるな」
いやー、これは面白いわ✨✨
何て言うんだろう、前半の不自然さが後半になって解る、アハ体験の連続でした😍んで、最後までやりきった演者の顔見て泣きそうになった(笑)#カメ止め #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/HfByW0Y968— ぷけ@bknb (@puke9915513) 2019年5月30日
カメ止め初めて見たけど映画館に見に行ったのに今までネタバレしないでいてくれたすべての人にありがとうという気持ち。面白い作品作る執念って素晴らしいなぁと素直に感動してしまった。#カメ止め金ロー
— chihosh (@chihosh) 2019年3月8日
面白い!、笑って泣けるという感想が大半ですね。劇場がこんなに笑いに包まれていたのは初めてかもしれないという感想も多いです。
ネタバレしないように口コミする方が多いように思います。
キャストの感想評価
カメラを止めるな。俳優さん全員、役に素の個性が活きて良かったψ(`∇´)ψ #カメ止め pic.twitter.com/mG226zYIlV
— サイトウユウヤ / Yuya Saito (@saito_yuya) 2018年7月10日
『🎥カメラを止めるな‼️』は、
マンガ原作じゃなくても、
ドラマの続きじゃなくても、
人気の若手俳優が出てなくても、
面白い脚本と演出次第で映画館をお客と笑いと拍手で一杯にできると証明した。これはもう事件だ。日本映画界の金字塔だ。#カメ止め #カメラを止めるなhttps://t.co/7oK1WTii6h— ウラケン・ボルボックス📕『侵略!外来いきもの図鑑』🐢好評発売中🐝‼️ (@ulaken) 2018年7月25日
「カメラを止めるな!」ネタバレせずにその魅力を語ろうとするも結局、「最高なんですよ!」にたどり着く。
見て数日経った今も我が家では妻とその話ばっかり。出演者の皆さん、スタッフさん、全員素晴らしい。#カメラを止めるな #カメ止め— 佐藤満春 (@satomitsuharu) 2018年7月31日
キャストの皆さんが素晴らしい、個性が役に合っているという感想が多いですね。
監督はあてがきで役を作っただけあって、それぞれの役どころがピッタリ作品にはまってますね。
映画「カメラを止めるな!」はココが面白い!オススメポイント3つ!
面白いという感想が圧倒的に多いですが、ここではオススメポイントを3つご紹介します。
3度楽しめる秀逸な脚本と仕掛け
前半のワンカットゾンビ映画を観ていていると、あれ?と思う違和感に気づきます。
ふい交わされる不自然なセリフのやり取り(「ポン!」の護身術のくだりは最高です)や沈黙、本来映ってはいけない音声さんが画面に映って奇妙な行動をしたり、途中からカメラがブレブレになったり・・。
自主映画だから?そもそも低予算の映画だからこうなの?と思ってしまいます。
ところが制作現場の裏側が描かれる後半、その理由が伏線として見事に回収されていて、前半と同じシーンを観ているのに大爆笑あり、ほろりあり、とこうも違うのかと驚かされ、ちょっと圧倒されます。
2度同じシーンを観せられるのにも関わらず全く飽きない、むしろ終わってほしくないとさえ思ってしまう不思議な感動と余韻に包まれます。
2度目のカットがかかり、映画は終わるのですが、クレジットも是非お見逃しなく。
「カメラを止めるな!」作品自体のメイキング映像が流れて、また違った角度で観れるのでオススメポイントです。
1度で3回楽しめる、とっても緻密に仕組まれた3重構造は考えれば考えるほどよくできています。
画面から溢れ出る映画愛
低予算映画かもしれませんが、そんなのは関係のない圧倒的な映画への熱量が感じられます。
設定で言うとワンカットで生配信という企画によって、何が何でも止めてはいけない、始まったら最後までやり遂げなくてはならない状況の中でキャスト、スタッフは一丸となって幾つものトラブルを乗り越えながら作品の成功だけを考えてエンティングまで猛進します。
最後の人間ピラミッドはその集大成、清々しい表情が忘れられません。
そして何より実際のキャスト、スタッフの皆さんからもこの映画に対する熱い想いが伝わってきます。
映画の中の設定と実際の映画作りが結果的にかもしれませんが、うまく組み合わさっていますよね。
実は親子愛。ゾンビ映画が家族を救う!
「早い、安い、質はそこそこ」が売りの映画監督、そんな父親を軽蔑し映画監督を目指す娘。そしてどこか捨てきれないかつては女優だった奥さん。
「カメ止め」は親子愛に満ちた作品でもあります。
ひょんなことでゾンビ映画の現場に関わることになった不器用な家族がまさかゾンビ映画で救われるとは!親子愛のストーリーラインから観ると一層面白さが増します。
小説・マンガ原作、有名俳優が出ている映画が映画の全てではない!
「カメラを止めるな!」を観るとあらためてそう思います。
ネタバレ注意!映画「カメラを止めるな!」のあらすじ
廃墟でゾンビものの映画を撮影するクルー。監督のこだわりは凄まじく既に何十テイクも重ね現場は重い雰囲気に。
そこになんと本物のゾンビが出現!
現場はパニックになるが監督は「これが求めていたものだ!」とカメラを止めることをせず、撮影は続行される。
その1か月前-。自称「早い、安い、質はそこそこ」の映画監督、日暮隆之はゾンビ映画企画のオファーを受ける。
条件はワンカット、生中継というものだった。ゾンビ映画でワンカットは無理でしょと言うもののオファーを受ける日暮。
個性的なキャスト、スタッフのもとリハーサルを重ね、いざ撮影当日を向かえるのだが・・・。
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